位山官道(匠の道)

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匠の道とは

現在の高山市一之宮から、刈安峠・位山峠を経て萩原町山之口に至る区間が「位山街道」である。
当時の国司をはじめ朝廷の役人たちのほか、「飛騨の匠丁」と呼ばれる男達が、都との往復に通った道であった事もあり、「匠の道」とも 呼ばれている。

飛騨の匠とは

「飛騨の匠丁」は、大和朝廷が諸国を大国・上・中・下国にわけ、飛騨は山国で耕地も少なく、米や特産物も十分出来ないため「下国」と位置付けられ、租・庸・調の税のうち庸と調が免除され、それに代わって労役として匠丁(今でいう大工職)を出す旨定められた。
これが「飛騨の匠」の始まりといわれている。

この制度が定められて以降、毎年飛騨から百人ほどの男たちが、平安時代末期までの500年間に、延べ4~5万人も徴用され、平城京・平安京の造営や寺社の建築に当たっていた。
匠丁の仕事は無給、食料自弁で、日の出から日没まで年間350日に及ぶ過酷な労働を強いられて、病や怪我で倒れたり、他国へ 逃亡したりして、再び飛騨へ戻らなかった男たちもたくさんいたという。

官道とは

官道(かんどう)とは、日本の国家によって整備・管理・維持がなされた道路のことで、今でいう「国道」みたいなものです。

匠の道をハイキング

この匠の道が、石畳として再現されています。
この匠の道をウォーキングするコースが6.6kmであります。(初心者向け)
石畳の始まり付近と、位山峠付近に駐車場が多少あります。
ハイキングマップでは、位山自然の家がスタート地点になっていますが、現在閉鎖されているため、旧官道の石畳起点をスタートにすると良いでしょう。

だんご渕

石畳スタート地点からすぐのところにある「だんご渕」です。
滝の落差は数mくらいで、それほど大きくはないので迫力は少なめです。

だんご淵といわな

昔、平八という魚とりの名人が「根もみ」というやり方で、イワナを乱獲していた。
ある夜、お坊さんが平八の家にやってきたので、平八は「だんご」でもてなした。
だんごを20個たいらげたお坊さんは、イワナ獲りをやめるように注意したが、平八は翌朝も根もみに出掛けた。
すると渕の中に人間ほどの背丈のイワナがいて、その腹をぶすりと切り開くと、ちょうど20個のだんごがでてきたそうだ。
それ以来、そのイワナの棲む渕をこの名で呼ぶこととなったそうです。

位山官道(匠の道)のアクセス

住所 岐阜県下呂市萩原町山之口

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