横谷峡とは
横谷峡(よこたにきょう)は、下呂市金山町にある峡谷で、4つの滝があることから 四つの滝とも呼ばれる。
下から白滝(しらたき)・二見滝(ふたみたき)・ 紅葉滝(もみじたき)・鶏鳴滝(けいめいたき)がある。
長野県にも同じ名前で「横谷峡」が存在するので、もし情報を検索する場合は、注意してほしい。
飛騨木曽川国定公園に指定されている金山町を代表的景勝地で、 絶好のハイキングコースとなっている。 横谷峡付近は特別天然記念物に指定されている大山椒魚(ハザコ)の生息地として 知られる。
特に紅葉の季節がおすすめだが、新緑の季節もすがすがしくていい。
横谷峡ウォーキングするなら、ぜひ子守金神社も寄ってみてください。
白滝
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落差7mの滝。
滝壺まで行けます。
滝の前には東屋もあり、休憩しながら見ることもできます。
近くにトイレもあり便利です。
二見滝
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落差5mの滝です。
二見滝付近に駐車場はないため、白滝に近い駐車場から歩いていきます。
二段滝が美しいです。
紅葉滝
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落差4mの滝。
横谷峡の3つ目の滝。
道路から細い階段を降りるルートと、沢沿いを歩いて到達する2つのルートがあります。
エメラルドグリーンのきれいな滝壺です。
鶏鳴滝
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落差12mの滝。
二段に別れた滝で、下段の滝壺である黄金淵から見る場所と、上段の岩場や東屋から見る場所があります。
鶏鳴滝と黄金姫伝説
今からおよそ九百年も前。郁芳と呼ばれる御殿に、都で一番器量の良い官女が、金色に光り輝く鶏とともに暮らしていた。
この鶏は、さらに千五百年も前に天竺一の名工が作ったもので、まばゆいほどの黄金づくり。
胸の中には、お釈迦様の書かれた経文を埋め込んで仕上げられていた。
それが大陸から都へやってくると、天皇はその姿がお気に召され、ご自分の宝物になさった。
そして、郁芳の御殿にいる官女に預け、大切に守るように言い付けた。
官女は、この鶏を奥の仏間に置き、片時も離れないで見守っていた。
静かな日々が続くと、鶏の輝きは辺りを金色に染めるようになった。
官女は、いつしか都の人たちから「黄金姫(こがねひめ)」と呼ばれるようになった。
金色の鶏には命があった。
元日の朝がくると決まったように羽音もなく飛び立ち、御殿の屋根に降り立って、初日の空に向かって声高く新年を告げるのであった。
ところが、不思議な鶏は、姫を苦労のどん底へ引き込んでしまう。
都に戦がおこり、その最中に迎えた元日の朝。
御殿の屋根で天に届くほどの声を張り上げると、真っ赤に焼けた空のかなたへ飛んで行ってしまったのである。
御殿の戸を開け放って祈る気持ちで待ち続ける姫のもとへは、いく日たっても帰ってこなかった。
「天皇のお嘆きを思うと、命に代えてでも行方を捜さなければ申し訳がない。」
姫は心を決め、鶏の姿を求めて出掛けた。
しかし、都の中をいくら捜しても見つけることはできなかった。
姫は比叡の山寺を訪ねた。
そして小さな観音堂を借りると中から扉を固く閉ざし、二十一日間飲まず食わずに過ごす「願かけの行」に入った。
すると、満願の日の冷え冷えした夜明け、うつろな姫の目の前に観音様がお立ちなって、
「今から、東に向かって旅立ちなさい。年が暮れるころには飛騨への道に差し掛かります。
その辺りの深い谷には大きな滝が鳴り響いているはずです。きっとそこで、あなたの願いはかなうでしょう。
つらい日が続くでしょうが、くじけてはなりません。」と、優しくおっしゃった。
姫は、黒髪を短く切り白い旅の姿になると、観音様のお言葉を信じて都をたった。
それから百日ほど過ぎた。
年の暮れらしく、すす払いをしている家も多い。
姫は心も体も疲れ果てていた。
ときには、野宿のまま深い眠りに誘い込まれそうになったが、そんなときは、ふと浮かんでくる観音様のおかげで我に返るのだった。
ある夜明けのことである。
先を急ぐ姫が坂梨というところの山道を登り切ろうとしたとき、目指す尾根のかなたから、忘れもしないあの鶏の声がかすかに聞こえてきた。
姫は息をのんだ。
我を忘れて一気に登りつめた。すると、目の下には深い谷があった。足元を揺らすような水音が、冷たいしぶきを吹き上げてくる。
姫は、「この下は、あの滝に違いない」と弾む心を押さえながら待った。
姫はひるまなかった。
滝の上のふちに近付くと、凍り付くような水の中へ飛び込んだ。
何回も水をかぶり、滴る水をぬぐおうともせず、滝の頭で両手を合わせて声を限りにお経を唱え続けた。
すると、にわかに滝が輝き始め、その中からあの黄金の鶏が飛び立った。
がけに鳴き声を響かせながら、姫の周りを大きく一回りすると、瞬く間に滝の帯へと吸い込まれていった。
やがてその輝きが消え辺りが静まりかえると、滝つぼの上に大きく美しい観音様が現れた。
その姿は、あの黄金の鶏の輝きに包まれているではないか。
そう、姫の捜す鶏が、この美しい滝の守り主、清流観音となっておられたのだった。
それが分かると、姫の体から急に力が抜けた。しかし、見届けたことを一日も早く天皇にお知らせし、お許しを願わなければならない。
疲れをいやす間もなく、再び長い旅に出ようとした。
だが、既に、姫は病に侵されていた。
ふらふらした足どりで坂梨川の外れに来ると、そこにばったりと倒れた。
そして、村人の手厚い看病のかいもなく息を引き取ってしまった。
村人たちは、姫が倒れた小高い丘になきがらを葬ると、そこを「ひめづか」と名付け一本の碑を建てて弔った。
その夜、一羽の金色の鳥が、ひめづかから西の空のかなたへ悲しい羽音をさせて飛んで行ったという。
そのころから、横谷川の大滝では、元日の明け方になると鶏の声がかすかに聞こえてくるといい、その滝を「鶏鳴滝」と呼ぶようになった。
また、滝の下の谷川には姫がみそぎをしたというふちがあり、あわれな姫をしのんでそこを「黄金淵」とも呼んでいる。
アクセス
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国道41号線の信号「下妙見町」で曲がります。
この交差点には、大きな駐車場を備えたコンビニ「デイリーヤマザキ」と、蝶がついた大きな案内看板が目印です。
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県道86号線を北上し、Bポイントである白山神社の目の前にある信号のない交差点を左に曲がります。
この場所には、四つの滝の案内看板も目印になります。
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細い道を進むと、信号のない交差点に到達します。
そこにある案内看板は小さいですが、右に進むと100mぐらいで白滝に近い駐車場に到着します。
左に進み、横谷峡トンネルも抜けると、鶏鳴滝に近い駐車場に行けます。
駐車場
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横谷峡(四つの滝)の駐車場としては、大きく2つあります。
1つは白滝に近い駐車場。
もう1つは鶏鳴滝に近い駐車場です。
例えば、白滝に近い駐車場に駐車して、4つの滝を全て見るとすると、一番遠い鶏鳴滝まで1.2kmぐらいなので、駐車場まで戻ってくるまで、約3km歩くことになり、ちょっとしたハイキングとしては良い距離だと思います。
時間にして、1~2時間でまわれます。
その距離を歩くのはしんどいという場合は、白滝に近い駐車場に駐車して、白滝と二見滝を鑑賞した後に、鶏鳴滝に近い駐車場まで車で移動してから、鶏鳴滝と紅葉滝を鑑賞するという手段もあります。
その際、車の移動は、滝のある川に沿った道は、対向車とすれ違えないぐらい狭くて、人通りもあるので、遠回りして、横谷峡トンネル経由で移動することをおすすめします。
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白滝に近い駐車場
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20台程度駐車可能です。
鶏鳴滝に近い駐車場
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10台程度駐車可能です。