温泉博物館概要
温泉を科学と文化の両面から紹介する温泉専門の博物館です。
温泉の湧き出すしくみや、泉質、効能などの基本的な内容のほかに、温泉の発見伝説、江戸末期から明治の温泉番付などちょっとマニアックな内容も展示されています。
実際に温泉の塩分やphを調べたりできる体験コーナーもあるので、理科の好きな好奇心旺盛な子供にもおすすめです。
施設の中に足湯もあるので、歩き疲れた足を休めるのにもおすすめです。
温泉の科学
温泉の湧き出す仕組み
温泉が、地下深いところから湧き出す仕組みを、分かりやすく地中の断面の模型を使って紹介しています。
下呂温泉は、湯ヶ峰火山が熱源と考えられており、地中深くにあるマグマだまりの熱で温められた地下水が地上に噴出しています。
温泉や地下の熱水がつくり出す鉱物
地下の熱水は、鉱床のような規模の大きい沈殿物以外にも、熱水の小さな通り道や熱水が浸透する岩石中の空間に、水晶やメノウやオパールなどのシリカ鉱物、珪酸塩鉱物、方解石や霰(あられ)石などの炭酸塩鉱物、硫酸塩鉱物、硫黄化合物など様々な鉱物を生成します。
宝石として珍重される鉱物も、多くは地下に存在する熱水から析出して生成します。
温泉がつくり出す沈殿物
炭酸カルシウムからなる温泉沈殿物を石灰華と言います。
温泉沈殿物の中で最もごく普通に見られるものです。
温泉水を運ぶ引湯パイプの内側や浴槽に沈着するスケールの多くがこの石灰華です。
炭酸水素イオンやカルシウムイオンを含む温泉が地表に自然湧出しているような所では、上のような反応が起きて、炭酸カルシウムの沈殿物(石灰華)が生成され続けるので、湧出孔周辺には大量の石灰華が堆積します。
下呂発温泉博物館では、石灰華でコーティングされた木の枝や葉も見られます。
温泉に含まれている硫黄の成分が沈殿したものを硫黄華と言います。
特に火山の噴気地帯やその周辺の温泉に多く見られます。
硫化水素を多く含む硫黄泉(硫化水素型)や含硫黄泉(硫化水素型)では、温泉が地表へ湧き出すと、温泉水中の硫化水素(気体)が空気中の酸素によって酸化され、固体の硫黄となって析出し、硫黄華を形成します。
温泉水中に含まれる鉄分が褐鉄鉱(針鉄鉱)となって析出してできる沈殿物を褐鉄華と呼びます。
茶色の沈殿物ですので目立ちやすく、自然の中では褐鉄華の存在で温泉が湧出していることがよくわかります。
硫酸カルシウム(石膏)、硫酸ナトリウム(芒硝)、硫酸バリウム(重晶石)などの硫酸塩を主成分とする温泉沈殿物(温泉華)を特に硫酸塩華と呼びます。
温泉の文化
全国オリジナル湯の華
温泉地では人気のお土産として知られる「湯の花」を、全国の温泉地の湯の花として紹介しています。
浮世絵の重ね刷りを体験しよう
浮世絵の重ね刷りの体験ができます。
紙に赤、青、黒の順に色を重ねていくと、1枚のきれいな浮世絵ができあがります。
薬師の足湯
温泉博物館に足湯があります。
歩いて足ツボ刺激もできる足湯(歩行浴)もあります。
基本事項
施設名 | 下呂発温泉博物館 |
住所 | 岐阜県下呂市湯之島543-2 |
電話番号 | 0576-25-3400 |
定休日 | 毎週木曜 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
公式サイト | http://www.gero.jp/museum/ |
駐車場
専用の駐車場はありません。
下呂発温泉博物館の目の前に駐車場がありますが、月極駐車場なので停めてはダメなので注意しましょう。 道路を挟んだところにあるコインパーキングに駐車しましょう。
割引券(クーポン)
JAF会員割引(10%割引)があります。
もし会員の場合は、入場券を自動販売機で買わずに、会員証を持って、窓口で購入しましょう。
1日の枚数限定ですが、HISクーポンもあります。