下呂温泉 源泉地の移動

源泉地の移動とは 下呂温泉豆知識

鎌倉時代中頃の文永2年(1265年)、湯ヶ峰の頂上付近で湧出していた温泉が突然出なくなるという大事件がありました。 
そのあと、すぐに現在の源泉地である飛騨川の河原で再び発見されました。
温泉の再発見にまつわる話は「白鷺伝説」として今に伝わっています。

温泉の出る場所が、海抜1,067mの湯ヶ峰頂上付近から平地に移動し、温泉の利用が大変便利になり、名泉の評判が各地に広がっていきました。
室町時代の末期延徳元年(1489年)には、全国各地を紀行した京都五山の僧、万里集九も下呂温泉を訪れその名泉ぶりを讃えています。

現在も湯ヶ峰頂上付近に、湯壺跡が残っているが、パッと見たところ、小さな池のようなものです。
初心者でも登れる登山道があるので、一度見に行ってみては!?

【昔の源泉地】 湯ヶ峰頂上付近の湯壺跡

【現在の源泉】 飛騨川の河原にある源泉塔

湯ヶ峰は、そもそも約10万~12万年前に噴火した火山で、湯ヶ峰自体も一種の溶岩ドームで作られた火山体であると言われています。
湯ヶ峰火山をもたらしたマグマがまだ冷えきっておらず、下呂温泉の熱源になっているのではと言われています。
源泉地が、湯ヶ峰頂上付近から、飛騨川の河原に移動したとしても、地中の温泉の出どころは同じだと言われています。

タイトルとURLをコピーしました